わーくすてーしょんのあるくらし (77)

「電子カルテユーザ会」を立ち上げる

2004-2 大橋克洋


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 今回も東京都医師会で私が担当している HOT project がらみのお話です。 いよいよ今年から本格的にこのプロジェクトが立ち上がりますが、 「笛吹けど踊らず」状態をどうやって打開するか、 極めて困難な障壁を乗り越える必要があり、 そのような面では私にとって結構つらい一年になりそうです。 何とか今年度中にある程度稼働させなければ、 何年やっても同じと考えていますので。


○ 「電子カルテユーザ会」を立ち上げる

 HOT project と呼応する形で、 個人的に 電子カルテユーザ会 を昨年11月に立ち上げました。  HOT project のようなものは、 東京都医師会からトップダウンで進めるだけでの普及は難しく、 草の根によるボトムアップも絶対に必要と考えたためです。

 最初都内ドクターによるメーリングリストで 「この指とまれ方式」で呼びかけたものですが、 現在40名ほどのメンバーになっています。 月に1回の月例会を開催しており、参加は現在のところ15名前後です。 電子カルテをすでに導入している先生が3/4ほどで、 残りは未導入だが電子カルテに興味があるという方々です。

 昔々やっていた JUICE という UNIX ユーザのコミュニティーのやり方を思い出して、 まず自己紹介をかねた近況報告、そこをネタとしたディスカッションが主ですが、 毎回ひとつどこかの電子カルテのデモをユーザの方に行なってもらい、 それを元にしたディスカッションも行ないます。

 皆で色々な電子カルテを見ながら 「電子カルテとはどんなものか」「どうあるべきか」について考え、 それを「電子カルテベンダーへ反映」し、 「われわれの仕事を快適にし」「良い医療へつなげよう」ということです。

 この活動は、「都医の HOT project を裏から支える」目的で、 「あくまでも個人ベースで」始めたものです。 しかし、自然発生的に全国的なものへと発展しても、 それはそれで良いかなと考えています。


○ HOT project のサーバマシーン入る

 都医の事務局フロアーに HOT project のハブとなるサーバマシーンが 入りました。マシーンは DELL のものですが、人の背より高いラックの 2/3 を埋めるほどに1Uの黒い筐体がぎっしり詰まっています。  私の好みとしては Sun あたりのサーバを入れたかったところですが、もちろん個人の好みで決めるものではないので、予算その他の兼ね合いもあり DELL になりました。

 そういえば理事者や事務局が使っているノートパソコンが3月にリース切れで、更新に当たっていくつかのメーカーのものを検討中ですが、ここでも価格などから選択すると DELL のものが浮上してきます。特にビジネス向けに DELL は強いですね。

 さて話題を本題に戻して、さすがに稼働するとサーバの音は凄いです。大型送風機が回っている感じです(大型ではありませんが、実際沢山の送風機が回っているわけですが)。  背が高いのでまず心配なのが地震です。地震の時は重いものほど移動すると言われます。フリーにしておくと、倒れないまでもかなり移動しそうで壁に固定する必要がありそうです。

 都医会館は夜間は警備会社管理で無人なので、 マシーントラブルなどの際にメンテが入りにくいなど、 なるべく近いうちに他の施設へ預けるホスティングの形をとりたいと思っています。  サーバは現在、ソフトウエアのインストールやネットワークへの接続など、設定作業に入っています。


○ 都医理事の使うノートパソコン

 都医理事には各一台ノートパソコンが支給され、 理事会は各自画面の資料を参照しながら議事を進めるので、 かなりペーパーレスに近い状態です。 はじめて理事会に出席した時、 かなり年配の先生を含め全員がノートパソコンを使い 理事会を進めておられるのを目の当たりにして ちょっと感激でした。

 理事会資料は文書サーバに蓄積したものを閲覧しますが、 他団体や行政などから来るものの殆どが紙なので、 それらをスキャナーで読み取ったイメージデータです。 リドックという専用アプリで閲覧しますが、 このような形態ならマシーンやOSに依存しない Web アプリケーションを 使うべきで、来年度はそのように改善予定です。  そうなれば都医の文書データベースは、 各地区医師会から利用できる書庫としても機能します。

 前述のようにノートパソコンのリースが3月で切れます。 最近の機種と比較し能力にかなり大きな差があるためリプレースになりました。  更新機種の条件として「無線LANが使えること」「理事会の時間くらいはバッテリー駆動で使えること」「15インチ程度の画面をもつこと」とし、 数社から見積もりをとりました。価格の点でDELL が有利と思われたのですが、 最終的にNECになりました。

 今までは会議室への移動ごとに 理事者全員がノートパソコン上にマウスと電源アダプターを載せ捧げ持ちながら、 そろそろと移動しなければならなりませんでした。  今までの DynaBook はキーボードの真ん中にあるポインティングデバイスが使いにくく、 マウスなしでは不便だったのです。 今度はタッチパッドでマウス不要ですし、 電源アダプターを持ち歩かなくて済むので快適です。

 2時間ほどの理事会でもバッテリーは半分以上残っており、4時間以上もちそうです。バッテリーがへたってきても、理事会程度はバッテリーだけでいけるでしょう(ただその前に満タンにするのを忘れないようにしなければいけません)。

 理事会では、 理事と事務局を合わせ30人前後が一斉に重いイメージデータにアクセするので、 やはり無線LANにはちょっと荷が重いようです。 そう考え会議室には基地局を2台設置したのですが、 タイミングによってはレスポンスが落ちます。  会議室だけは従来のイーサネット・ケーブル併用の方がよいかも。



2004-02-28

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