「ほっとライン」のセキュリティー

通信回線は暗号通信などで厳重にガードされています
医療記録にはいろいろな形でアクセス(読み書き)制限を設定でき
「ある人間には読める」が「他人には読めない」ようにできます



  1. 「ほっとライン」回線は暗号化や電子認証などで保護されます

    1. web browser(ホームページ閲覧ソフト)を使う場合

      銀行などで提供する「ホームページによる預金通帳の読み書き」は 「SSL」という暗号通信とログイン名+パスワードを用いています。 ホームページによる「ほっとセンター」へのアクセスは、 これに加えて「ほっとセンター」から発行された デジタル証明書 を必要とし、更に安全を期しています。

      東京都医師会の認証局がデジタル証明の認証を行います。 「ほっとライン」登録時、東京都医師会から送られた「デジタル認証キー」を お使いのコンピュータに設定することにより、 そのコンピュータだけから 自分のアクセス権限のある文書を読み書きできるようになります。

    2. 「ほっとライン」接続可能な電子カルテを使う場合

      電子カルテと「ほっとセンター」との間は、 CSGW と呼ばれる装置により暗号化された回路が確立されますので更に確実です。 ホームページによるアクセスの場合は、 アクセスするコンピュータ全てにデジタル証明書をセットする必要がありますが、 CSGW へ接続するコンピュータにはその必要がありません。 何台コンピュータが接続されていても、 CSGW が認証を一手に引き受けてくれるからです。

    ホームページを使う場合はもちろん、 CSGW と「ほっとセンター」間の回線も 通常のインターネット回線を使っており、 通常のインターネット上のホームページを見たり メールの送受信に使うこともできます。 「ほっとセンター」は厳重に保護されていますので 外部からの攻撃にさらされることはありませんが、 医療機関側はインターネット(すなわち一般公道)に接続していますので、 ファイアーウオールなど(あるいは途中のルータなどでそのような設定)で 外部からの攻撃に対し防御する必要があります。

    例えてみれば、「ほっとライン」へ接続する時のみは 「一般公道を走る大統領専用車を沢山の SP が厳重に守る」のと同じ、 と考えるとわかりやすいでしょう。「ほっとライン」以外へ アクセスする場合は SP はいませんから、自分で防御する必要があるということです。

    さらに医療記録自体にも以下のように読み書き制限をかけられます

    「ほっとライン会員(医療機関)」は医療記録を「ほっとセンター」 へ保存する際、「ほっとラインユーザ(受診者)」と相談の上、 医療記録にアクセス制限を設定できます

  2. データごとに個別設定

    医療記録作成時、個々の文書(診療経過記録、自由記載メモ、退院時要約など) ごとにアクセス権を設定できます。

    1. 医療記録を書いた医療機関での参照(可/不可)
    2. 患者さんご本人の参照(可/不可)
    3. その他のオプション設定
      特定の期間や対象利用者ごとなどの参照(可/不可)

  3. 個人データへ一括設定

    上記のように個々の医療記録ごとにアクセス権が設定されていますが、 ある個人に関する全データへ一括設定することもできます。 ある患者さんの文書をまとめて他の医療機関へ紹介する時などに使用します。


文責:東京都医師会理事 大橋克洋