2. システムのイメージ

 本システムにおいて「あらかじめ定められた二次医療圏における共同利用型(ASP型。詳細は後述)電子カルテ」に関しては、東京都の補助金事業の対象となる。ただし補助金には付帯条件があるため、本システムの一部にしか適用されない。
 したがって、まず東京都医師会の「本システム全体のイメージ」について述べ、その後「補助金対象外システム」と「補助金対象システム」について項を分けて述べる。

 2.1. 本システム全体のイメージ

 冒頭で述べた背景と目的へ対応するインフラ構築のため、東京都医師会に「情報の Hub(自転車のスポークが集まる車軸)」の役割をつとめるセンターを設置・運営するとともに、都内診療所への電子カルテ普及を積極的に推進する。

 本事業の大きな目的は「将来の色々な技術による医療システムをも柔軟に取り入れ有効な医療のネットワークを構成するための土壌作り」である。

 世界各地のコンピュータ・ネットワークを相互接続し地球規模になったものをインターネットと呼ぶようになったが、各地に作成されつつある医療連携システムなど色々な形態のネットワーク同志がシームレスに接続されたネットワーク、すなわち、下図のような「医療のインターネット」を達成するための技術基盤の構築が本事業の大きな目的でもある。

 ホームページで大切なことは「ホームページを公開すること」ではなく「どれだけ有用なコンテンツを盛り込み、絶え間なくメンテナンスするか」にある。本ネットワークも同じで、受診者・医療機関を含め「利用者にとってどれだけ便利なサービスがあるか、それらがいつも新鮮な状態に保たれるか」にある。このようなことから、電子カルテによる医療情報の開示や連携とともに、色々な商用サービスとの連携も重要なファクターとなってくる。

 受診者にとって便利なものとして、医療相談、セカンドオピニオン、医療器具、在宅関連などのサービスが考えられる。医療機関にとって便利なサービスとしては、検査センター、治療指針、画像診断の外部委託、電子カルテのバックアップサービスなどが考えられる。

 以下にそのイメージ図をあげて説明する。