用語説明



  • HOT project ( Health of TOKYO )
    本プロジェクトを略称 HOT project (Health of TOKYO) と呼びます。 HOT project は「東京都全域」の「医療機関」「受診者」を対象とし 「特定の電子カルテ」に限定しません。 東京都医師会の予算により、 本事業の目的を達成するためのインフラを構築します。
  • ほっとライン
    ここで構築されたネットワークを「ほっとライン」と呼びます。 これは「主治医と受診者を結ぶホットライン」という意味と、 都民にとって「ホッとするラインでありたい」という 東京都医師会の願いを込めたネーミングです。
  • ほっとセンター

    「ほっとライン」の中心となるセンターで、 ここが情報のハブ( Hub:本来は自転車の車輪のスポークが集まる車軸部分。 色々なものが集まる中心を云う)となります。

    やりとりされる情報は「ほっとセンター」のデータベースに蓄積されますが、 これらはあくまでも データー発送元が管理する原本 からのコピーでしかありません。 情報のやりとりはインターネットと同様の公衆回線を使いますが、 その内容は暗号化され 「デジタル証明書(説明は下記)」により 盗見や漏洩などから保護されます。

    当面は東京都医師会に設置したデータベースや周辺ハード・ソフト から構成されますが、将来は外部専門機関への委託もあり得ます。

  • デジタル証明書

    「デジタル署名解析用の 公開鍵 が真正であることを証明する」 ために認証局 (CA )が発行するデータです。 「ほっとライン」では東京都医師会の認証局が発行します。

    デジタル署名単独では公開鍵が本人のものかどうか確認できませんが、 デジタル証明書を デジタル署名 に付属させることにより、 「データが改ざんされていない」ことと「データの作成者」 を認証局を通し証明できます。

    デジタル証明書は誰でも作成できますが、 その信頼性は認証局の信頼性に依存します。 したがって本人確認が重要となる場合は、 信頼性ある認証局にデジタル証明書を発行してもらい、 データの出所を確実にすることが求められます。

  • ほっとライン会員
    「ほっとライン」を利用する医療機関。 会員になるための「登録料」と「毎月の利用料」が発生します。
  • ほっとラインユーザ
    「ほっとライン」を利用するすべての個人(受診者ならびに、医師、看護師など医療関係者)。 最初の登録時のみ「登録料」が発生します。
  • 医療機関 ID (例:1.2.392.114319.5.4.99.999.9999)
    その医療機関が世界で唯一であることを識別するためのIDです。 登録医療機関へ「ほっとセンター」から発行されます。 医療機関が「ほっとライン」へ接続する時に必要になります。
  • ほっとライン ID (例:13040000000999)

    その個人が「ほっとライン」に唯一しか存在しないことを識別するための ID です。

    登録された患者さん、医療スタッフなど、「ほっとライン」を利用できるすべての個人へ「ほっとセンター」から発行されます。

    1. 医療関係者
      「ほっとライン」にログインする際に必要で、 「ほっとセンター」から発行されたパスワードとともに使います。 「ほっとセンター」は、 このIDにより利用者が医療関係者か受診者かを区別します。
    2. 受診者
      「ほっとライン」登録医療機関を受診、 あるいはホームページで自分の医療記録を閲覧する際の認証に必要です。 診察券の「カルテ番号」はその医療機関だけで通用するものですが、 「ほっとライン ID」は「ほっとライン」を利用するすべての医療機関で共通に使えます。

    住民基本台帳などの ID が使えれば全国共通 ID になり便利ですが、 現状での利用は無理のようです。

  • SSL ( Secure Socket Layer )

    「ほっとライン」をホームページ閲覧ソフトを使って利用する場合は SSL という暗号化された方式で接続されます。
    • 概要
      データ暗号化によるやり取りのひとつです。 SSL では公開鍵暗号 (RSA) と秘密鍵暗号を併用しています。
    • 暗号の必要性
      インターネットでは暗号化が規定されていないため、 回線にラインモニタやパソコンなどを挿入すると 非常に簡単に中身を覗くことができます。 インターネットはいくつものサイトの相互接続によって成り立っていますが、 すべての中継地点が信用できるとは限りません。 クレジットカード番号など大切な情報を送る場合には 用心したほうが良いわけです。
    • 安全性
      絶対に不正解読不能な暗号というのは存在しません。 しかし解読に非常に長い時間(たとえば 1000 年)かかるなら、 暗号の目的は十分達成できることになります。 日本でよく使われている RC4-40 で暗号化された文書は 解読に平均64 [MIPS 年] かかると言われています。
    • SSL を使うには
      Netscape Communicator や Internet Explorer など、 SSL に対応したブラウザがあれば OK です。 対応しているブラウザを使っていれば、 標準設定のままで必要なときには自動的に SSL が使われます。

  • ほっとライン接続機器 CSGW (Client Server Gateway)

    CSGW はモデムやルータと同様の専用機器と考えればよいでしょう。 電子カルテ側からは、外部記憶装置の中のフォルダーのように見えます。 「ほっとセンター」と「医療機関のネットワーク」との間を暗号化し、 データーを自動的に送受信するための装置です。 他へ転送する医療データを MML 形式にして、 このフォルダーの中へ置くだけで そのデータを自動的に「ほっとセンター」へ送ったり、 他からのデータを CSGW へ取り込んだりします。

    HOT 対応電子カルテ(MML 対応)を使う場合この装置を使いますので、 ホームページによる利用よりさらにセキュリティーが高く安全です。 ホームページによる「ほっとセンター」へのアクセスも CSGW の回路を通してできます。 「ほっとセンター」との間は、SSL/VPN 暗号通信、電子認証と、 厳重に保護されていますので、 部外者がここに入ったり覗き見ることはできません。

    CSGW と「ほっとセンター」との間で暗号化された回路を確立するには 「ほっとセンター」から、 その医療機関へ発行された「デジタル証明書」をセットする必要があります。 「ほっとセンター」から送付された CD を使いセットしますが、 多くの場合 HOT 対応電子カルテ取扱業者に行ってもらうことになると思います。


  • 文責:東京都医師会理事 大橋克洋